”それはそれ”
HIV故に割り切れない感情がある。
その感情は
それはそれ、これはこれとして
割り切るべきではないか?
頑なに閉ざした自分の中で
相反する自分がいる。
父の法要が終わった。
初日はどうも
家族の輪に入りづらく
場を外して過ごした。
二日目はさすがに
場を外せずに
輪の中に入った。
三日目になると
共に行動をせざる得ず
家族の一員として
行動をした。
『以前はこんな感じだった』
他愛のない会話の中で
以前の家族との関係を
僕は思い出した。
”HIVだからか?”
”障害者手帳を持っているからか?”
”独身だからか?”
相続を通して
上記のどれかに起因した
母が僕を評価しない
という判断を目のあたりにした。
唯一の味方であると
僕は信じていたが
裏切られたと感じた。
その結果
家族と会話するどころか
顔も合わさない日々があり
納骨や散骨に呼ばれなかった。
埋められない家族の溝ができた。
食事を摂った。
家族の前で共に
僕は食事をした。
当たり前の
ありふれた行為だけれども
僕達は非日常の行為だ。
家族の前で
食事をするのは
実に8ヶ月ぶりだ。
母と他愛のない話をするのも
同じくそれぐらいの期間だろう。
割り切れない感情が
僕の中に相変わらずある。
母が僕に相続を許さなかった点。
兄が相続放棄を認めない点。
隠れて懸命に闘病をするが
自分勝手としか評価されない点。
ただそれがきっかけで
家族の溝ができた現状を
父は望んではいない。
父が望んだ
家族のこれからを考えると
僕の感情は
これはこれ、それはそれとして
自分の中で処理すべきではないか?
HIV故に割り切れない感情がある。
その感情は
それはそれ、これはこれとして
割り切るべきではないか?
頑なに閉ざした自分の中で
相反する自分がいる。
父の法要が終わった。
初日はどうも
家族の輪に入りづらく
場を外して過ごした。
二日目はさすがに
場を外せずに
輪の中に入った。
三日目になると
共に行動をせざる得ず
家族の一員として
行動をした。
『以前はこんな感じだった』
他愛のない会話の中で
以前の家族との関係を
僕は思い出した。
”HIVだからか?”
”障害者手帳を持っているからか?”
”独身だからか?”
相続を通して
上記のどれかに起因した
母が僕を評価しない
という判断を目のあたりにした。
唯一の味方であると
僕は信じていたが
裏切られたと感じた。
その結果
家族と会話するどころか
顔も合わさない日々があり
納骨や散骨に呼ばれなかった。
埋められない家族の溝ができた。
食事を摂った。
家族の前で共に
僕は食事をした。
当たり前の
ありふれた行為だけれども
僕達は非日常の行為だ。
家族の前で
食事をするのは
実に8ヶ月ぶりだ。
母と他愛のない話をするのも
同じくそれぐらいの期間だろう。
割り切れない感情が
僕の中に相変わらずある。
母が僕に相続を許さなかった点。
兄が相続放棄を認めない点。
隠れて懸命に闘病をするが
自分勝手としか評価されない点。
ただそれがきっかけで
家族の溝ができた現状を
父は望んではいない。
父が望んだ
家族のこれからを考えると
僕の感情は
これはこれ、それはそれとして
自分の中で処理すべきではないか?