昨日は父の一周忌であった。

お経を上げて
場所を移動して
一同で食事をとった。

朝は1日は長いだろうと
感じていたものの
あっという間に夕方になった。

この一年も早いもので
父の病状がわかって
闘病に入ったのが
ついこの前のような感覚が
未だに僕はぬぐいきれない。

この1年半を振り返り
想い続けてきたものと
時間の感覚が釣り合っていない。



法事の前日に
父の夢を見た。

僕は母を責めていた。
頭に血が上り
自分の感情を吐いていた。

あそこまで怒っていたのは
恐らく自分の信念とか
考えがあって
怒っていたのだろうと思う。


『お母さんをそんなに責めるな』


父はそう示していた。
僕の気持ちは理解できるが
仕方のないものや
ならないものもあると
言いたかったのではないか?

父の存在を感じた。



相続放棄の手続き後
僕は家族と疎遠になった。

同じ敷地に住むにもかかわらず
週に一度顔をあわせるか
合わせないかという生活だ。

母から父の遺産の相続を
僕は許されなかった。

AIDSを発症して
どん底から這い上がってきた現状を
母は知っている。
それにも関わらず
相続を認めないという行為が
僕は僕を裏切られたような
感情があった。

自分がHIVである自分を認めるには
どうしても全てが
許せなかった。
もちろん母に対しても。

相続放棄の手続きで
感情は弾けてしまい
関係を修復せずに
遠ざかる選択を僕はした。



うまく書けないのだが
最近感情の変化がある。

頑なに家族から遠ざかる必要は
ないのではないか?

許したり
受け入れたり
僕はすべきではないか?

父が示す

僕の気持ちは
決して間違ってないけれども
仕方のないものは仕方がないし
ならないものはならないのでは。

父に言われる通りに
それはそうなんだろうな。
HIVに起因したとしても。

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