HIVを当たり前のように
隠して生きる。

HIVウイルスが体内に入り込み
取り除けない現状と同じように
僕自身も年々
HIVウイルスと共に歩むのが
自分自身なのだと認識している。

相反する考えを
どこで線引きするのか?



数ヶ月前に一匹の大型犬が
家の庭に現れた。

僕の近所は
昔から捨て犬・猫が
時々現れる。

自宅の庭に迷いこむのは
大して珍しくなく
捨てられた犬だろうかと
追い返してはいたものの
犬は諦めることなく
自宅の軒先の下で
寝泊りするようになった。

人懐こい犬であり
無駄ぼえもしない。

首輪のネームプレートに
飼い主の名前、住所
電話番号の記載があり
電話しても不通であった。

その為、やむなく事情があり
捨てたものと家族で想像をして
飼う覚悟まで決めていた。

ツイッターで
その旨を記載したところ
僕の住所等を記載して
いなかったにも関わらず
飼い主である家族から連絡が届き
直接渡す段取りをお互いが組んだ。



ところが
こんな場合に問題になるのが
プライバシーをどこまで守るか

この田舎でHIV患者がまだ珍しい状況で
僕は自分をどこまで守るかである。

twitterにはHIVとの記載をしているから。

犬の疲労を考えると
保健所などを通して渡すよりも
直接渡したい。

相手方はこちらに配慮し
間接的な受け渡しでも良い
との打診はあったのだが
僕は直接渡すようにした。



当日、引き渡しを近所の公園に設定し
僕一人で飼い主に渡そうと試みた。

しかしながら
そこへ姉家族が付いてきて
兄家族まで登場し
相手方の家族が到着。

HIV患者の僕
それを知らない僕の家族達
HIVを知っている相手方の娘
事実を知らない相手方の家族達

というカオス状態。

そして兄、姉は
家はあちらですと自宅をバラす。

もうカオス。
冷や冷やした状況であり
相手方の娘も気を使っただろう。

なんとか無事に終えたのだが
もうリスクを犯すのは
避けようと決めた。



このところ
PrePやU=Uという認識を
頻繁に耳にするようになった。

本来の自分自身と
HIV患者としての僕を
あれだけ分け隔てて考えていたが
年々、壁が低くなり
もはや同一として捉えている。

一年が暮れる時には
来年はHIV患者として
どう生きるかと
新しい目標を立てていた。

もはやその必要性すら
いらないのかもしれない。



「あの犬は元気にしてるかな? 」
なんて呑気に考えている方が
僕らしいのかもしれない。

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