"1時間25分”

実測で計った転院先への片道の時間。
日曜の昼間に運転する道。
平日の朝であれば
もっと時間がかかるはずだ。

停めにくい独特の立体駐車場。
こちらも日曜で
これだけ停めにくければ
混み合った平日の朝の駐車場なんて
もっと停めにくいはずだ。

どれだけ時間がかかって
どの場所にあるか。
どういう道を通っていくか。

全てが明白になった。
不明瞭で曖昧だったものが。



なぜ今日はっきりとするのに
僕はこだわったかというと
明日が病院への最終日であり
一つのピリオドを打つからだ。

自分の中で締めくくりの
けじめをつけたかった。
気持ちの切り替えだ。

これから先はわからない。
転院先に通い続けるのか
転院を経て、再度転院をするのか。
どういう治療体制で
どう僕は自分を見つめるのか。

何も何もわからない。

自分の体なのに
それをどうしたいのかも
何もわからない。

治療なのに
自分が打ち出すべきなのに
不安でわからないものだらけだ。

それでも今回の転院は
僕の前への一歩には変わらず
これからの治療の過程である。

遠回りだったとしても
間違いだったとしても
僕はそうだと信じている。



勇気が出ないものばかりだ。
不安を感じる瞬間なんて沢山ある。
病気を患うとこんなに
生きにくくなるものだと常日頃考える。

大の大人が自分の体の中の事で
不安にかられ何も見いだせないのだから
僕はもっとしっかりしないと。

しっかり自分の足で立とうと
思ってはいるのだけれども。

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