『来年は忘年会に
行けるように努力しようね』

母は僕に投げかけた。

「これ以上の努力とは
なんだろうか?」

僕は考え始めた。

今していないのは
体を二の次において
会社に尽くす努力だろうか。

具体的には体調不良でもなんでも
服薬して無理を押し通す行為か。

意味があるのか?



今年は忘年会に出席しなかった。

頭痛薬を二度服薬し
体調の不良を隠しながら
無理を押し通そうと考えた。

そもそもそこまでして
会社に奉仕する必要があるのか。
忘年会ってそこまですべきなのか。

僕は疑問を感じざる得なかった。

その結果、上司に正直に伝えた。
夕方までは今なんとか
体調をもたせている。
夜までは体力が続かない旨を
申し出て今年は欠席をした。

その経緯を母に話した。



6時起床。

朝食は果物を摂る。

弁当は自分で詰める。

出勤の運転で眠気が襲う為
コーヒーを必ず飲む。

人よりも一足早く出勤する。

社内の移動は走る。

物忘れの事前対策として
ポストイットを多用する。

昼食後は午後の仕事に向け
頭痛薬を服薬する。

昼にできる身の回りの整理をする。

帰宅後は体の汚れを落とす為
まずは風呂に入る。

夜は肉野菜とバランスをとりながら
鉄分を抑えた夕飯を自炊する。

朝はより忘れやすい為
玄関に次の日の準備をまとめる。

体を温めて
12時には就寝する。



僕はこれ以上の努力がわからない。
努力がある結果
部署に入って二ヶ月で
次期の中心人材としての
育成対象に入ったつもりだ。

短期間で結果を出すには
服薬で削がれた余った体力の
ギリギリの線を走らなければならない。

だからこそ業務終了後の
張り詰めた緊張のほぐれが
体調不良につながるのだ。

「これ以上何をやれというのだ?」

なんだろうか。



“体調の波"とか
“薬に体力を奪われる"とか
“副作用をなんとか掴む"とか

健常者にはわからない。

わからない結果
努力不足というレッテルがある。

納得いかないが
これも闘病の一つなのだ。

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