母に入院を伝えた。

あっさりとした反応であった。

僕の元気な様子からか
最低限度の心配であった。

AIDS発症時の寝たきり状態を
知っているからだろうか。

一つ入院前にすべき内容を
僕は終わらせた。



“母にいつ言おうか
どう言おうか
何を伝えまいか”

ここ数日
僕はこの内容ばかりを
考えていた。

入院まで一ヶ月を切り
そろそろこのタイミングを
み図る必要があるからだ。

今日は兄夫婦が
昼から出かけた。
母は用事があるのか
家に一人で残ったようだった。

僕は入院保証人の書類を
母の元へ持っていった。

案の定、入院理由を問われた。
前回の入院から時間が経ち
全身を検査するようになったと
僕は答えた。

これは何度も自分の中で
シュミレートしていた。
あっさりと母が
この口実を受け入れたのは
想定外だったのだが。



入院まで済ませるものは
終わらせておきたいと
僕は焦っている。
焦らなくとも良いのに。

考えなくとも良い内容を
ひたすら考えてしまったり
空回りする時だってある。

昨日は専務に
叱責を受けた。

焦るあまり
自分本位に考えてしまい
人への配慮が欠けてしまった
結果である。

どっしり構えれば
なんともないのに
多くの物事が
気持ちに引っかかってしまう。

自分の中だけで
不安をひたすら抱えるのは
どうも僕は苦しいな。

とりあえず
この叱責のおかげか
母へ伝えるという
一つの内容を終わらせられた。

良い機会であったと
捉えておこう。

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