水曜は通院日であった。
内科・消化器内科・皮膚科の診察。
病院に着いて
保険証を忘れたのに気が付いた。
印刷された診療科の用紙を見て
“消化器内科の診察”や“採血”が
あったのに気が付く。
ダメダメ、今日は。
まず皮膚科へ。
前回処方してもらった
スプレータイプに変更した
保湿剤のヒルドイドを
再度処方してもらった。
飲み薬はそのまま変わらず。
ステロイド剤であるネリゾナは
今の皮膚状況から
頻繁に塗る必要があり
今回は処方してもらった。
転院する旨を皮膚科の担当医に伝え
では今後をどうするかを話し合う。
地元の皮膚科は
診療報酬をかせごうとする傾向が強い。
個人病院ならではで顕著であるのは
仕方ないのだけれども
HIV患者としての
不当な扱いを受けていないかを
常に通院時にアンテナを張っている為
僕はこの傾向が鼻につくのである。
僕がまだ通ってなく
かつ診療体制が良さそうな病院が
一件あり
そこへ転院しようかと伝えた。
最終的な返答を2月に先延ばした。
内科・消化器内科を
どこに転院するかで
皮膚科を決めたかったからだ。
次に内科。
前回、今の病院が
更生医療制度の認可が切れる為
転院の打診を受けた。
終診が来年の2月という話であったが
実は今回が終診となり
何をどこで診察するかの
準備をしていなかった為
迷いと焦りが生じた。
・HIVの治療
・CPAPの経過観察
・消化器内科
・皮膚科
この4つをどうするか
具体的に決めなければならない。
大病院を2箇所も掛け持ちで
有給を通院に当てるつもりはない。
その為、夕方や土曜の診察のある
個人病院を探すのだけれども
紹介状にHIVの内容が含まれる。
田舎の病院と患者の距離は近すぎる。
なおかつHIV患者は
まだまだ珍しい存在であるがゆえの
不当な扱いを受ける場合だってある。
転院も慎重にならざる得ない。
まずHIVの治療は
中核拠点病院で治療をする。
通院に車で1時間40分を要する。
近隣の拠点病院は
治療できる医師が1人しかいない。
これは病院の方針である。
この医師の治療に対する考え方が
僕には合わない為
遠方の病院の選択しかない。
彼の癖というか悪評は
他の病院の医師も理解している。
しかしながら
現状はどうにもならない。
次にCPAP。
CPAPは治療の継続ができる為
医師に継続を打診されたのだが
上記に述べたように
大病院の通院が二箇所になるのは
その分、会社を休む日も倍になる為
僕には難しい。
HIVの治療と合わせて
CPAPの治療を受けられないかと
前回の通院の際に
こちらから訴えたのだけれども
中核拠点病院から
できないと断られた。
そうすると土曜診療のある
近隣の個人病院に紹介となるが
ここでも問題がある。
採血をする場合がある為
紹介状にHIVの内容を
記載する必要があるのだ。
医療従事者の認識では
患者に対する医療提供者側の
不当な扱いはないというものだ。
しかし、現状はそうではなく
まだまだ批判的な態度を受ける場合が
まれにある。
僕自身、医師や看護師が
全く目を合わせないし
体さえもこちらに向けない
といった扱いを受けた経験がある。
もっとも近隣の病院は
田舎ならではの
地元に寄り添った医療の為
本心はその信頼している医師に
診てもらいたいのだけれども
考えられる問題を避けるべきである為
これも距離のある個人病院を希望した。
そもそもCPAP治療ができる病院か否か
土曜診療しているか、診察時間帯がどうか
僕の希望にそう病院を探す必要があり
この日の返答は時間の都合で後日となった。
先にHIV患者である旨を
病院に打診して
それから受け入れるかどうかを
先方に確認して欲しいと
僕が伝えていた為
後日、いくつかの病院を
ピックアップして頂き
なんとか病院選びができた。
消化器内科は
消化器の担当医師と
血液検査の結果を見ながら
転院の件も伝え
説明を受けた。
このところ肝機能数値が
経過観察を必要とする程
よろしくない。
しかし、前回の10月の数値から
やや改善されており
問題はないだろう
という見解であった。
体脂肪も実感で落ちている為
トレーニングの減量期が始まると
これを機に改善するだろうと
安堵している。
消化器内科も中核拠点病院の
消化器内科へ紹介して
頂けるようになった。
この日は待合が長くなってしまい
ソファーで待っていると
皮膚科医に声をかけられた。
転院の件である。
近隣で評判の良い
病院へ移る選択肢もあるけれども
拠点病院の近くの病院で
HIV治療の診察の際に
ついでに通院したら
どうかという打診である。
これは看護師から
こういう選択肢があると
意見を受けていたのだが
今の皮膚科医が中核拠点病院からの
派遣の医師であり
その周辺の個人病院であれば詳しい。
よって紹介も
質の良い病院へ案内ができる。
今は決断する必要がないので
返答は2月まで待って頂き
いくつかの病院を書いた
メモを受け取った。
後日、HIVおよび消化器
そしてCPAP治療の病院への
紹介状を受け取り
とりあえず、来年からの
治療体制が具体的に固まった。
一安心。
記載した通りに
まだまだHIVゆえに
不当な扱いを受ける。
この現状の中でも
確実に寄り添ってくれて
味方になってくれる医療従事者もいる。
人のありがたみが
HIVになって初めて
つくづくとわかる。